ショコラノアール~運命の恋~
急に逃げ出したりしておかしく思っただろうな。


男ってホント不便だとつくづく思う。


頭が冷えてきて、


ふぃ~っ


とため息をついた。


ホント免疫ないんだな俺。


「南条葉月……

 あの子がチョコのの子じゃないってことは、

 間違いなんだよな」


彼女の笑顔を浮かべて、

また赤面する。


好きになったとか?

まさかな。


彼女だって俺に興味があるってだけで、

そう言う対象じゃないって、


く~~~~っ



両手で思いっきりバンっと頬を叩く、

しっかりしろ。


勘違いすんな。


あの子は俺の『男の純情発言』に興味あるだけなんだから。


でもさ……もしかしたら


ないないっ


でも……


急に女の子に近付けたことで俺の脳が沸騰しちゃっただけ、

俺にはチョコの彼女がいるんだろ?


ーーーーーーって言っても


名前しかわからない子をみつけるなんて、

無理じゃね?


いっそ乗り換えるっての、ありなんじゃ、

ってか、まだまったく乗ってもいないじゃん。


すっかり花盛りの俺の頭の中は、

もうすでにパンク寸前だ。
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