ショコラノアール~運命の恋~


お姉ちゃんきっとまたゴロちゃんとケンカしたんだ。

おせっかいではあるけど、

基本世話好きなお母さん気質なわけだし、

何より、淋しがり屋なんだ。


さっきみたいに二人で何とかなるって言われるのが寂しいんだってこと、

お姉ちゃんにとって、自分がいないとだめだって言われることが一番の幸せなんだ。


だからパパも私も黙ってお姉ちゃんに世話されることにしてるところもあるんだ。



「明日どうしよう、

 予定あいちゃったな……」


まさか、やっぱり行きますなんてお店には言えないよ、

お姉ちゃんは私のことまだ馬鹿にして子ども扱いするけど、

私だって有給ぐらいあって、

ちゃんと貰ったわけだし、

休み貰ってクビになんてなんないんだから。


まあ、反論はしないけど、

以前過呼吸になって迷惑はかけてたし、

お姉ちゃんには感謝してるしね。


そう言えば最近ないな過呼吸。

窓から夜空を見上げて、

ほうっとため息をこぼす。


自分で自分が情けない、こんな風にぽっかり時間が空いたって、

やることが思いつかないなんて……



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