俺を嫌いになればいい。










「――――――俺に溺れろ」





彼に溺れる前に物理的に溺れてしまった。苦笑いしつつも息苦しくなり眉を顰めると、霞む視界のなか、飛鳥君の姿が見えた。そしてそのまま、噛みつくように合わさる唇。
―‥これが真夏の、セカンド・キスだった。








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