俺を嫌いになればいい。





ワインレッド色の箱にアメジスト色のリボン。



“アメジスト”にゾクッとした。



思わずリボンを引く手が止まってしまったけれど、開けないわけにも行かず、よこしまな考えを振りきり、リボンをほどく。





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