笑わないオトコ【短】
「だったら、早く支度をしろ」
「わ、分かりましたからっ。離してくださいっ!!」
「あれれェ~?お取込み中だったぁ?」
もう二人しか残ってないと思っていた中、冷やかしのようなそんな声がした。
見ればドア付近で腕組みをしながら、ニヤついている真也がいたのだ。
「徹くん、会社で押し倒そうとか、なかなか強引なやり方だねぇ」
「ば、ばかやろう!ど、どうして俺が…。そんなことするはずないだろ!」
「ふぅん、そうなんだ。ま、いいや。それより、結衣ちゃん。今度ゴハン行かない?」
怒る徹を軽くあしらうと、真也は結衣に声を掛けた。
「え、はぁ…。別にイイですけど」
「ほんとっ?じゃぁ、メアド教えてよ」
「あ、はい」
結衣は真也に言われるまま、携帯を取り出した。
「石本、帰るぞ」
「え、主任!?ちょっと、今……」
「うるさい」
徹は携帯を操作しようとしてた結衣の手を引っ張ると、そのまま無理矢理廊下に連れ出した。
「まったく…。徹くんは、こうでもしないと素直にならないんだから」
そんな真也の声は、徹には届かなかった。
「わ、分かりましたからっ。離してくださいっ!!」
「あれれェ~?お取込み中だったぁ?」
もう二人しか残ってないと思っていた中、冷やかしのようなそんな声がした。
見ればドア付近で腕組みをしながら、ニヤついている真也がいたのだ。
「徹くん、会社で押し倒そうとか、なかなか強引なやり方だねぇ」
「ば、ばかやろう!ど、どうして俺が…。そんなことするはずないだろ!」
「ふぅん、そうなんだ。ま、いいや。それより、結衣ちゃん。今度ゴハン行かない?」
怒る徹を軽くあしらうと、真也は結衣に声を掛けた。
「え、はぁ…。別にイイですけど」
「ほんとっ?じゃぁ、メアド教えてよ」
「あ、はい」
結衣は真也に言われるまま、携帯を取り出した。
「石本、帰るぞ」
「え、主任!?ちょっと、今……」
「うるさい」
徹は携帯を操作しようとしてた結衣の手を引っ張ると、そのまま無理矢理廊下に連れ出した。
「まったく…。徹くんは、こうでもしないと素直にならないんだから」
そんな真也の声は、徹には届かなかった。