私の心を彩る君


すると、頬に温かい何かが伝った



「海?どうした?」

「へ?」

「いや、その、泣いてるから…。」


泣いてる?私が?


慌てて温かいそれを拭いた


「これは違うの!何でだろう、何だか嬉しくて。私こういうの初めてだから…。」


こんなに人と話したこと久しぶりだったし、優しくされたことも最近はない。


だからなのかな、私の中に温かい何かが染み込むような、そんな感覚がする


きっとそれは悪いことなんかじゃないってすぐ分かった




「圭人君、杏ちゃん、和哉君。これからよろしくお願いします。」



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