私の心を彩る君



「うぇ〜ん!」

気づいた時には暗くなっていて、それでも涙は止まらなかった



すると

「ねぇ、どうしたの?」

と、女の子に声をかけられた

「うぇ、えっ、うぅ。」

「泣かないで。どうしてここにいるの?」

「友達と、隠れんぼを、ヒック、してたんだけど、はぐれちゃった…ヒック。」

「大丈夫。きっと迎えに来てくれるから。私が一緒に待っててあげる。」


その言葉に少しだけ安心した俺は顔を上げた

俺と同じ歳くらいの彼女は髪を2つに縛っていて、その年齢に不相応な大人びた顔立ちをしていた

俺もその歳ながら、この子綺麗だなと思ったものだ


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