私の心を彩る君

「それじゃあ私はこれで…!」

そしてすぐ彼女は走って去ってしまった



走る彼女の制服は明らかに星華高校のもので、俺の妄想をさらに掻き立てる

もしかすると本当にあの女の子なのではないか。と





気付けば彼女の姿は見えなくなっていた

大丈夫、彼女には学校に行けばいつか会える










ふわっと風が吹いた

見上げると空には桜の花びらが舞っている



春、それは始まりの季節



だけど俺の中には確かな予感があった









ただの始まりなんかではない。"また"始まるのだ。と



< 43 / 98 >

この作品をシェア

pagetop