私の心を彩る君
「それじゃあ私はこれで…!」
そしてすぐ彼女は走って去ってしまった
走る彼女の制服は明らかに星華高校のもので、俺の妄想をさらに掻き立てる
もしかすると本当にあの女の子なのではないか。と
気付けば彼女の姿は見えなくなっていた
大丈夫、彼女には学校に行けばいつか会える
ふわっと風が吹いた
見上げると空には桜の花びらが舞っている
春、それは始まりの季節
だけど俺の中には確かな予感があった
ただの始まりなんかではない。"また"始まるのだ。と