私の心を彩る君
2 信じて?
─Signal red─
入学から少し経った5月のある日のホームルーム中。
それまで何事もなく過ごしてきた私に事件が起こった。
「来月の体育祭に向けて、今日は係と種目を決めるぞ。」
という担任の声
「まじか!俺何に出ようかな〜。」
「ねぇ!一緒に借り物に出ようよ〜。」
などと周囲は盛り上がっている
だけど私はそんな気分ではない
けど圭人君はそんな事には気づいていないのだろう
私に質問してきた
「なぁ、海は何に出る?」
「えーっと、私は…何かの補欠でいいかなーって思ってて…。」
「え?なんで?せっかくの体育祭だぞ?」
「いや、あのね、実は…」