私の心を彩る君




彼も立ち上がって汚れを落としていた。



「あ、待って下さい、血がでちゃってる。」



彼の左手から血がにじんでいた。



「あー、本当だ。でもまあこのくらいなら」
「ダメです。どこからバイキン入っちゃうか分からないし。ちょっと待ってください。」



そう言って私はバックからハンカチを取り出して彼の前に出した。



「これ、良かったらどつぞ。」




< 6 / 98 >

この作品をシェア

pagetop