私の心を彩る君
「いや、でもそれは君に悪いし…」
「でもばい菌入っちゃうといけないので。どうぞ使ってください。」
そう言った私は彼にハンカチをなかば強引に手渡した。
「ありがとうな。」
そう言った彼の笑顔は輝いて見えて私には眩しかった。
眩しすぎて、見ていられなかった。
「それじゃあ私はこれで…。」
そういって私は走り出した
その場にいられなくて…
とりあえず学校に向かって急いだ。
そういえば今何時だろう、と思って腕時計を見ると。
8時15分
「いけない、遅刻しちゃう。」
私はさらに足を速めた。