私の心を彩る君
─Gray─
それは、わたしが中学1年生の時。
11月に珍しく雪が降った日だった。
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誰かが、何かを叫んでる声が聞こえる。
女の人の、すごい高い声。
でも真っ暗でその人は見えない。
あ、違う、目をつぶってるから見えないんだ。
そして私はゆっくり目を開けた。
見えたものは白い天井と、私を見て泣きながら「海!海!よかった!」と叫ぶ女の人。
左手には管が通っている。
「海!目を覚ましたのね!今、先生を呼ぶからね!」
その人はまだ興奮気味なのか、大きい声で一気に喋ってドアへ消えていってしまった。
ここは、多分病院だよね。
どうして病院なんかにいるんだっけ。
ズキッ。
「いっ。」
思い出そうとした途端にずつに襲われた。
何これ。何があったの。