オトナの女


先輩は、初めての私を優しくリードしてくれる。

身体中に感じる先輩の唇や、指の感触が心地よくて、何度も漏れる、自分のとは思えない声に、恥ずかしさを堪える。

そんな私に、「ひなの、可愛い。もっと聞かせて」と、イジワルな先輩は、更に私を気持ちよくさせた。


「……怖い?」

いよいよと、いう時。彼は私を優しく抱きしめながら、呟いた。

凄く私を大切にしてくれている。

先輩の愛を感じて、私は「ううん」と小さく返事をした。

「先輩のものにして欲しい……」

そう言った私の瞳に、彼の微かに潤んだ瞳が答える。

「優しくするから……ひなのはリラックスして、俺に預けてくれればいいからね」

不安にならないように、気遣ってくれている。

そんな先輩が、初めての人なんて、私は本当に幸せものだ。


そして、私達は、その夜初めて一つになった。




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