それだけで、キセキ。
付き合い始めたのは、去年の夏の終わり。

二人で迎える初めての夏だから、爽太が一緒に海に行きたがるのは、自然なことだと思う。

ましてや、爽太はサーフィンをたしなむ。

秋頃、一度見に行ったことがあるけど、素人目に見てもなかなかの腕前だ。

海が好きなんだから、当たり前だよね......



「もしかして、水着、着たくないとか?」

「それもあるけど.......。」

「気にすることないじゃん。智子、スタイル悪くないし、俺だって他の男に見せたくないから、露出度が高いのは絶対着せないもん。」

「うん.......。」

「こんなにキレイな肌なんだから、もっと自信持てばいいのに。」

「そうかな?」

「初めて抱いた日からずっと思ってた。なんて抱き心地のいいカラダなんだろうって。」

「..........。」

「俺は智子のカラダ、好きだよ。真っ白で、キレイだし。」

「ほんと?」

「うん。だから、今、こうしてるんでしょ。」

< 4 / 22 >

この作品をシェア

pagetop