星使いの少女Ⅱ

【その通り。我がお前の相手として選んだ者はお前自身だ。それも、もっとも闇しか見てなかった時期のな。】



鼻を鳴らして笑う魔王。



まるであたしを嘲笑うかのように。



でも、一つわかった。



この人物が過去のあたしであるならば…



もう、



「戦わなくてもいいんだよ」



あたしは解放していた力を封じ込め、過去のあたしと真正面に立った。


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