星使いの少女Ⅱ
あたしは、天界を護りたい。星座達
を護りたい。そう思った。でもね、一
度幸せを知ってしまったあたしには心
の中で『皆と一緒にいたい』って思う
ようになっていたの。自分でも知らな
い内に。
だけど、次の一言であたしの運命は
すでに決まっていたものだったの。
「天界に影響が出てしまえばあたし
達の世界にも影響が出てしまう。」
そう言われてしまったらなにも言えな
くなった。
そして決心したの。この命と引き換
えにしてでもこの世界を護るって。皆
を護るって。
二人がこの手紙を読んでいる時には
もうあたしは天界へと旅立っていると
思います。…もしかしたらまた死んじ
ゃうかもしれない。だけど、その時は
また、皆の所へ戻ってくるから。
だから…
少しだけ待っていて。
絶対また会えるから。
ずっと二人を愛しています。
由良より
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