小さいモノタチ
でも・・・でも・・・・・・







歪む世界。



その中で、小さな黒いアリから、目が離せない。




クッキーを、小さな体で運んでいるアリ。


ひたむきに穴へ向かっている。





彼とアリは、よく似てる。



そう、思った。





誰よりも小さいのに。

誰よりも頑張りや。







そこまで思ったら。


自然と、言葉が口からこぼれていた。










「・・・・・・好きです・・・」








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