あの夏のキミへ
しばらく2人で歩く。

おそらくここはこの病院のメインの廊下であろう。

もはや廊下と言わないぐらい広くて、人の人数も多い。

さっきの受付のところも多かったけど、ここも同じくらい多い。

ちょうど前方に十字路が見えてきた。

「次の角を左よ。覚えといたら次来る時困らないかもね」

そう言って再びニコッと微笑んできた。

次……かぁ…。

どうなるんだろう…。

「はぃ…」

とりあえず返事だけ返しておいた。
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