あの夏のキミへ
蓮の漆黒の瞳には星が映っているからか、キラキラと光っている。

海が光っていたのも星のせいなのだろう。

そう思った後、ゆっくりと頭を持ち上げた。

「うっわぁ…」

目の中には想像していた以上の無数の星たちがびっしりと輝きを放っていた。

青みがかった星、赤みがかった星、輝きが強い星、弱い星…。

様々な星があって、見ていてもとても飽きそうにない。

横になるつもりなんかなかったのに、わたしは空を見上げたまま、スローモーションのようにゆっくりと後ろに倒れた。
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