あの夏のキミへ
今まで人を信じていいことは何ひとつなかったのに、なぜか、どうしてか…蓮を信じてみたいって思った。

しかし、反応は意外なものだった。

蓮はふっと悲しそうに鼻で笑い、立ち上がって砂浜をぶらぶらとゆっくり歩き始めたのだ。

その背中はさっきよりも小さく見えた。

いいぜ?って承諾することを期待してたのに、想像していたのと大幅に違ってたので少しショックだった。

でもそれ以前に、蓮がなにかを隠しているということが、疑惑から確信に変わった。
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