あの夏のキミへ
あれから2週間ほど、わたしはなんとなく過ごした。

2週間もたつと、この前とは比べ物にならないほど太陽の光が強さが増していた。

外に出ると、熱中症になってしまいそうだ。

相変わらず母は帰ってくるはずもなく、1人で過ごす毎日。

ごはんはそこらへんのコンビニで買ってきた弁当を食べ、テレビをつけては消し、日が昇って暮れるのを待つだけ。

ただそんな生活の中で思うことがある。

蓮は今ごろ何をしているのだろうか。

蓮の家はどこなのだろうか。

蓮のクラスは何組なのだろうか。

蓮のケータイのメアド聞いとけばよかった。

なんて、自分でも驚くほどに、蓮のことばかりだった。

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