桜*フレーバー
【ごめん。明日も予定入ってる】
その短い文章をみた瞬間、落胆した。
ここのところ、こんな風に誘いを断られることが何度かあった。
つきあって、四年半。
いつからだろう……。太一との間に距離を感じるようになったのは……。
メールの回数が減り、内容がそっけなくなって……。
でもしょうがないって思っていた。この1年間は受験生だったし。
あたしだって自分のことでいっぱいいっぱいだった。
受験さえ終わればって思ってた。
春になればまた元のふたりに戻れるって。
だけど……卒業式以来、まだ一度も会っていない。
太一とこんな風になった原因は、もしかしてあたしにあるのかな……って思ったりもした。
四年半もつきあっていたのに、あたし達の関係はキス止まりだった。
その先に進むのがどうしても嫌なわけではなくて。そういうことをするタイミングがなかったというのが正しいと思う。
太一の家にはいつもお母さんや弟など、誰かしら家族がいた。
あたしの家は共働きだけど、あたし自身が妙に真面目なところもあって、親のいないときに彼氏を家に入れることに抵抗もあって……。
でもそんなあたしの態度に、太一は時々不満そうだった。
その短い文章をみた瞬間、落胆した。
ここのところ、こんな風に誘いを断られることが何度かあった。
つきあって、四年半。
いつからだろう……。太一との間に距離を感じるようになったのは……。
メールの回数が減り、内容がそっけなくなって……。
でもしょうがないって思っていた。この1年間は受験生だったし。
あたしだって自分のことでいっぱいいっぱいだった。
受験さえ終わればって思ってた。
春になればまた元のふたりに戻れるって。
だけど……卒業式以来、まだ一度も会っていない。
太一とこんな風になった原因は、もしかしてあたしにあるのかな……って思ったりもした。
四年半もつきあっていたのに、あたし達の関係はキス止まりだった。
その先に進むのがどうしても嫌なわけではなくて。そういうことをするタイミングがなかったというのが正しいと思う。
太一の家にはいつもお母さんや弟など、誰かしら家族がいた。
あたしの家は共働きだけど、あたし自身が妙に真面目なところもあって、親のいないときに彼氏を家に入れることに抵抗もあって……。
でもそんなあたしの態度に、太一は時々不満そうだった。