桜*フレーバー
「彼女のこと見てたら、オレの緊張、どっかへ行ってしまって、涙もすっかり乾いててさ。学校の桜の枝を勝手に折るのはどうかと思うけど、あの子はあの子なりにオレのことを励まそうとしてるんだってことは、当時のオレにもちゃんと伝わった」
怜央はそう言うと、腕を伸ばす。
「麻衣……」
「ん?」
「ごめん。抱きしめたくなった。今だけ許して」
そう言うと、そっとあたしの体を自分の胸の中に引き寄せた。
「あの日から……彼女のイメージは桜なんだ。そしてオレにとっては世界でたったひとりの特別な女の子になった」
スッと怜央が息を吸い込む。
「ずっと好きだったんだ、麻衣のことが……。ずっと……」
優しくあたしの髪を数回なでた後、
「以上が、12年間内緒にしてたオレの告白」
そう言うと、パッと体を離す。
怜央はそう言うと、腕を伸ばす。
「麻衣……」
「ん?」
「ごめん。抱きしめたくなった。今だけ許して」
そう言うと、そっとあたしの体を自分の胸の中に引き寄せた。
「あの日から……彼女のイメージは桜なんだ。そしてオレにとっては世界でたったひとりの特別な女の子になった」
スッと怜央が息を吸い込む。
「ずっと好きだったんだ、麻衣のことが……。ずっと……」
優しくあたしの髪を数回なでた後、
「以上が、12年間内緒にしてたオレの告白」
そう言うと、パッと体を離す。