恋セヨ乙女
Ⅲ 恋の季節
無事に間に合った私。
…とはいかないんですよねー。
『遅刻か…槙原、立ってなさい』
冷酷に言う鬼の担任。
このご時世にさ?
遅刻くらいで廊下にたたせる先生
いないよね?
「はい…すみません…」
文句なんて言えるはずもなく。
私は素直に廊下に向かった。
だって…走ったら転んじゃったんだもん。
膝から微かに出血している。
「これは…保健室行こうかな…」