恋セヨ乙女
『ねえ、山下は何の用事だったわけ?』
ご機嫌斜めのえれな様と
ニヤニヤしてる夏奈子。
「あ、生徒会の部費の関係で…」
『なーんでわざわざ莉乃に聞くのかなあ』
え?
『山下と高田同じクラスじゃん、仲いいし』
うそ?
『莉乃、モテるなあー』
「きっと私が会計だからだよ…」
高田くんは生徒会長だし!
きっとそうなはず!
『まあ、そういうことにしといてやるか』
『莉乃、無自覚怖いよ?』
んー?
とりあえず、私は何も考えずに
残りの授業を受けた。