恋セヨ乙女

『ねえ、山下は何の用事だったわけ?』

ご機嫌斜めのえれな様と
ニヤニヤしてる夏奈子。

「あ、生徒会の部費の関係で…」

『なーんでわざわざ莉乃に聞くのかなあ』

え?

『山下と高田同じクラスじゃん、仲いいし』

うそ?

『莉乃、モテるなあー』

「きっと私が会計だからだよ…」

高田くんは生徒会長だし!
きっとそうなはず!

『まあ、そういうことにしといてやるか』

『莉乃、無自覚怖いよ?』

んー?

とりあえず、私は何も考えずに
残りの授業を受けた。

< 16 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop