恋セヨ乙女
Ⅳ 急展開
私は相変わらず生徒会を楽しんでいた。
夏の体育祭が近付く季節。
うちの学校は体育祭が夏にある。
私たちは準備に追われていた。
各自の仕事をこなし、私が先生の所から戻ると、生徒会室には隼汰くんしかいなかった。
『あ、おかえりなさい』
「ただいま…」
気まずい。
2人の空間は緊張してしまう。
「隼汰くん、進んでる?」
『はい、それなりに…』
パソコンと向き合う隼汰くん。
私は何気なく覗きに行った。
「どれどれ…すごい、進んでるね!」
『ありがとうございます…』
いつもより小声の隼汰くん。
どうしたんだろ…?