恋セヨ乙女
そして、私はいつも通り生徒会にいた。
『槙原先輩』
同じ会計の金沢くん。
「どうかした?」
『あの、変なこと聞いていいすか?』
ん?
「うん?私に答えられることなら…!」
『隼汰のことどう思ってますか?』
え?
隼汰のことどう思ってますか?
『隼汰のこと何とも思ってないなら期待させないであげてください、余計なお世話かもしれませんけど』
「金沢くん…」
『隼汰、槙原先輩にべったりですけど、他にもたくさん隼汰のことすきな女の子いるんですよ』
確かにそうだよね…。
『実は俺、すきな子いて』
え?!
『でも、その子は隼汰がすきなんですよ』
「金沢くん…それは…」
『槙原先輩が曖昧なままだとその子も気持ち諦められないし、幸せになれないじゃないすか…他の子もそうですけど…』
「金沢くんはそんなにその子を想ってるんだね」
金沢くんの顔が真っ赤になった。
『ばっ…槙原先輩に言われたくありません!』
「でも…私も隼汰くんにはっきり言われた訳じゃないからどうしようもないよ…」
告白もされてないのにフルのはおかしいし、付き合うこともない。