恋セヨ乙女
なにこれ…
ほんとこの状況なんなの…
隼汰くんに惑わされてる…。
私はこの事を他校の幼馴染みの
洸に話した。
(コウ)
洸は隣に住んでいるので
部屋の行き来をベランダから行う。
『それって…その後輩くんは莉乃に気があるんじゃん?』
「な、そんなわけないじゃん!今日初めましてなんだからね?!」
『だって送ってくれたんだろ?』
「そ、そうだけど…さすがに…ね」
洸はとてもモテる。
イケメンだし、運動がずば抜けている。
有名校のサッカー部のエース。
そんな素晴らしい幼馴染みを
持っているのだ。