近頃、天然野郎が可愛く見えて仕方がない
第1話
放課後、あたしはいつもの場所へ向かった。
いつもの場所ってのはあたしが1年生の頃から気に入っていた場所。
お弁当を食べる時も、本を読む時も、寝る時もそこに行っていた。
学校の裏の裏にある木の家。
子供の秘密基地のようなところだ。
人も来ないし静かだし。
一人で過ごすにはとっておきの場所。
ひと気がなくなったのを見計らい、木々をくぐっていつもの場所へ。
と、思ったけど…。
「はははっ!人懐っこい奴だなぁ」
…聞き覚えのある声……。
声の聞こえる方に目をやると、そこには今朝教室の前であった…確か、峰吉真尋だったかな。
てか…なんであいつが……。
あいつがここにいちゃ、あの場所に行きたくても行けないじゃない…。
仕方ない、ここは引くか。
静かにため息を漏らし、足を一歩下げた時、つい足元にあった枝木を踏んでしまった。
「しまっ…」
パキッという音が聞こえたのか、峰吉真尋はあたしの方を振り返った。
いつもの場所ってのはあたしが1年生の頃から気に入っていた場所。
お弁当を食べる時も、本を読む時も、寝る時もそこに行っていた。
学校の裏の裏にある木の家。
子供の秘密基地のようなところだ。
人も来ないし静かだし。
一人で過ごすにはとっておきの場所。
ひと気がなくなったのを見計らい、木々をくぐっていつもの場所へ。
と、思ったけど…。
「はははっ!人懐っこい奴だなぁ」
…聞き覚えのある声……。
声の聞こえる方に目をやると、そこには今朝教室の前であった…確か、峰吉真尋だったかな。
てか…なんであいつが……。
あいつがここにいちゃ、あの場所に行きたくても行けないじゃない…。
仕方ない、ここは引くか。
静かにため息を漏らし、足を一歩下げた時、つい足元にあった枝木を踏んでしまった。
「しまっ…」
パキッという音が聞こえたのか、峰吉真尋はあたしの方を振り返った。