ずっと前から好きだった。

「も、さいってー！！宙人のバカッ！！」





「........悪かったな。」


「私だって話聞きたかったのに、途中で勝手に切るなんて最低........
もう部屋から出てってよ、二度と入ってくんなっ！！」





美琴の剣幕に宙人はおののく。


そしてもそもそと部屋から出て行った。









美琴は崇彦に電話をかけた。


『........おかけになった電話は電波の届かないところにあるか、電源を切っているためかかりま........』






聞こえたのは淡々とした電子音だった。



-----怒らせた........。



美琴は、双子の兄が勝手にケータイを切ったとわかってくれたりしないかな、なんて考えていた。












もう一度........美琴はケータイを手にした。




『........おかけになった電話は電波の届かないところにあるか、電源を切っているた.......』







やっぱり繋がらない。




美琴はケータイを床に落とした........。