ずっと前から好きだった。
沙南は1年にいろいろと聞いてまわったらしい。
数日経って沙南に呼び出された。
「崇彦........」
「わかったか?」
「わかったけど........」
-----沙南にしては珍しく歯切れが悪いな。
「教えろよ。」
「驚くなよ?」
「ああ。」
「美琴ちゃんと宙人くんはどうやら......アメリカに行ったらしい。」
崇彦は誰かに、ガンッと殴られたような衝撃が走った。
「.............アメリカ.....だと........?」
「美琴ちゃんと宙人くんは、お父さんの仕事の関係で、アメリカに行ったんだと1年の子に聞いた。」
「........はは、嘘だろ................」
「1年で日本に帰ってくるらしいけど。
崇彦には美琴ちゃん、なにも言ってくれなかったの?」
「......俺は、なにも知らなかった..........」