ずっと前から好きだった。
留学
妊娠8ヶ月になった美琴は、アメリカの病院に入院していた。
美琴は、赤ちゃんを産むということは本当に大変なことだと思い知った。
寝ている最中に足がつったり、痛みが走ることだってある。
妊娠9ヶ月を過ぎたある日。
それは突然やってきた。
お腹がどうしようもなく痛い。
-----これが、陣痛というものか........
美琴はそう思った。
汗が大量に噴き出てくるようで、どうしようもなく熱い。
身体を支配するのは、お腹の痛みだ。
美琴は出産するため、手術室のようなところに運ばれた。
アメリカの病院だが、なぜか日本人の助産師がいて、美琴の担当をしてくれた。
「美琴ちゃん........力を抜いて、息を吐いて」
「はぁ........はい............」
「........はい、踏ん張って!!
もうちょっとよ、美琴ちゃん、頑張って」