ずっと前から好きだった。
出産が終わって、美琴と宙人ははアメリカのハイスクールに通うことになった。
アメリカの人たちと一緒に勉強をして、一緒に遊んで、楽しい日々を過ごした。
美琴は、同じハイスクールに通う、エドワード・ニコラスに呼び出された。
エドワードは、ハイスクールで崇彦のような人気のある存在だった。
「"エドワード、どうしたの?"」
「"美琴、俺と付き合って欲しい。"」
単刀直入に言われた美琴は、驚いて目を見開く。
「"え........?"」
「"俺のこと......嫌なのかな?"」
「"そーいうわけじゃ........"」
エドワードは、長身で色白で、瞳が青くて鼻が高くて、性格もいいため、断る理由が見つからない。
美琴はふいに崇彦のことを思い出してしまう。
「"えっと........"」
「"やっぱり美琴には俺じゃダメか。"」
「"そういうわけじゃないよ。
でも、エドワードは友達だと思ってたから........"」
「"美琴、今好きな人がいるの?"」
「"........いないよ"」
「"じゃあ、美琴に好きな人ができるまででいいから、付き合ってくれないかな?"」
「"わかった"」
美琴がそう言うと、エドワードは優しくフワリと笑った。