ずっと前から好きだった。
エドワードは優しかった。
美琴のことを大事にしてくれた。
でも美琴は、そんなエドワードの姿が崇彦にかぶって見えてしまう。
「"美琴、どうしたの?
なんで泣いてるの?"」
美琴は崇彦のことを思い出す度、涙ぐんでしまう。
「"日本にいた時ね、忘れられない恋をしたの。
その人のこと、思い出しちゃって........"」
「"..............美琴はまだその人が好きなんだね。"」
「"え........?"」
「"そうやってまだ泣くことができるのは恋してる証拠だよ。"」
「"そうね........本当はもう忘れたいわ。
覚えていると私自身............とても辛い。"」
「"忘れたいの?"」
「"ええ........"」
「"じゃあこっち向いて?"」
その言葉に美琴が振り返ると、エドワードに唇が奪われた。
角度を変えて何度も口づけられる。
「"俺だったら、忘れさせることができるかな?"」