ずっと前から好きだった。
2人は手をつないで、近所の公園までとぼとぼ歩いてきた。
「"私、こんな指輪をもらってしまって........"」
美琴は自らの右手の中指にはまった指輪を見て言った。
「"いいんだ、エドワード・ニコラスと付き合ったという印とでも思っておいて欲しい。"」
「"ニコラスは本当優しいのね。"」
「"またどこかで、会えると嬉しい。"」
エドワードはそう言って悲しい瞳をした。
「"もうすぐさよならね、エドワードにも、この街にも。"」
「"........寂しくなるな。"」
「"本当にありがとう。"」