ずっと前から好きだった。
「ずっと前から好きだったって........いつからですか.....」
「いつ........いつだろう。
気づいたら目で追ってた。入学式で会ったとき、かな?」
「なんで........」
「一目惚れっていうのかな、これは。」
「でもっ、私が入学した後でも先輩がだれかと付き合ってるとか、そーいう話を聞いたことがありますっ!!
一目惚れ........したなら、他の人と付き合うわけありませんよねっ」
三村先輩は、ふぅっと深いため息をついた。
「それは........君はそんな俺を嫌っている、ということを言ってるのかな?」
「な、なんでそうなるんです!?
一目惚れは事実ではないと言っているだけです!!」
「事実だ。」
「え、でもっ」
「君が聞いたのは、俺が......水沢 麗花と付き合っているという噂か?
それとも..........川野 梨央奈と付き合っているという噂か?
それとも.......夏村 里花と付き合っているという噂か?」
いきなりそんなことを言われた美琴は驚く。
ズバリその3人との噂だった。
「........全員です。」
美琴が答えると、三村先輩はまた深いため息をついた。