ずっと前から好きだった。
「美琴、なにされた?」
「え」
「あいつらに、だよ」
「え、えっと.............」
「正直に言って欲しい。」
「唇にキス........された、何回も....。」
「他には?」
「首から鎖骨くらいにかけて.....キスマーク..............つけられた.......」
「あとは?」
「それだけ。
もうすぐで、服脱がされそうってときに崇彦たちに助けられたの...........。」
「そっか.............じゃあ、少し静かにしてて」
「なんで?」
美琴の唇が塞がれる。
角度を変えて何度も口付けられる。
「............たか.....ひこっ」
「静かに、って言っただろ?」
美琴は耳元で、そう崇彦に囁かれた。
美琴の首元に崇彦の唇が降りてきた。
美琴を襲った男たちと同じことをされていたのに、崇彦にされると彼らとは全く違う感覚を感じた。
崇彦は、美琴につけられたキスマークの上からまたキスマークをつけた。
「美琴......俺と付き合って............」
切ない声で崇彦が言った。