ずっと前から好きだった。










「あとね、もう一つ聞きたいんだけど、いいかな?」


「なんだ?」







「どうやって私があのアパートにいること突き止めたの?」



「それは.....沙南のおかげかな。」









「沙南..............?」


「樋口 沙南、俺の従兄妹なんだ。
沙南も前、アパートの近くで男たちに声かけられてあのアパートまで連れて行かれたらしい。
沙南の場合、振り切って逃げてきたらしいが。」









「樋口先輩が...........美人だからね。」



「沙南のこと知ってたのか。」

「........うん」










「でも、美琴は沙南が美人って言ってる場合じゃないぞ。」



「え?なんで?」








「美琴のが可愛いからに決まってんだろ。まあ、性格も................全部可愛いんだけど.....................って照れるな.....」



「崇彦っ........恥ずかしいことばっか言わないで!!」












美琴は、崇彦の胸板をか弱い力でポカポカ殴った。













< 64 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop