ずっと前から好きだった。
「そろそろ、帰るか。
送ってくよ。」
崇彦は美琴を再びお姫様抱っこして、家まで送って行った。
美琴の家につくと、宙人が家の前まで出ていた。
「宙人............」
「三村先輩と一緒だったんだね。
三村先輩が家に美琴を探しに来たときは、どうしたもんかと思ったけど。」
宙人は皮肉っぽく言った。
「崇彦、家まで探しにきてくれたんだね........」
美琴は崇彦を見上げながらつぶやいた。
崇彦はプイと横を向いている。
「美琴が無事で安心した。
もうすぐ晩ご飯だから、中に入れよ。」
「うん、晩ご飯〜♪」
美琴は家の中に入って行った。
残されたのは、崇彦と宙人。
「三村先輩、あなたに美琴が守れるんですか。」
宙人は挑むような視線で、崇彦に話しかけた。