ずっと前から好きだった。
「え................」
「私、先輩のこと好きなのにっ、一目惚れなんて、なに言ってんだ?って思ってたって?そんなの........」
悔しくて瞳に涙が溜まってきたので、美琴は身を翻して遊園地の出口に向かった。
その瞬間........
フワッと何かに抱きしめられた。
「ごめん、言い過ぎた。」
美琴の耳に吐息がかかるほど近くから声がする。
「まだ、少しでも気があるなら........付き合って欲しい。」
美琴は首をコクンと縦に振った。
「先輩のこと..................まだ好きです。」