僕と少女と夏休み
『そうなんだ。んで先生かなんかに言うの?』



『意外と驚かないのね。なんで分かったのか聞くのかと思ったよ。まぁ聞かれても話すつもりないけどね。先生には話さないよ?』



『よかった。話さないんだ。まぁそっちのが僕にとって得な事だけどね。で、話さないからなんか言う事聞いてとか言うの?』



僕はカンニングがバレた理由を聞くのを


我慢して聞いた。



『まぁそんなとこかな?』



『何をしろと?』



『まってその前に、村田君今は演技しなくていいんだよ?』


『は?』


『村田君その笑顔不自然だよ?友達とか先生とか話すときいつもその笑顔だよね。正直キモいから。』



『そんな笑演技なんてしてないよ?僕はいつもこの顔だよ?』




『ふーん。でも人に優しかったりいつも笑顔の人とかって、心は真っ黒だったりするじゃない?私の勘は結構当たるんだけど?』


佐々木はニヤッと笑った。
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