Foolish Love
「香澄、LINEな真てるよ」
「あー、うん…だれー?」
「あ、っとねぇ、真くん?」
「え?まじ?スマホとって!!」
「はいはい、彼氏?」
なわけねーだろ、と返事をしてLINEを開いた。
あーもう、幸せすぎる。
好きな人からのLINEがこんなに幸せで
こんなに嬉しいなんて。
意外と私は純情乙女だ。
『ありがと』
…素っ気ない。一言だし。
お誕生会おめでとうってLINEしたのに一言ってほんとこいつなに。
私が好きな人────入山 真
真は私の一個上。
ぶっちゃけ言うと顔はかっこよくない。
背も小さいし。
仲のいい友達に写メを見せると
みんなに趣味悪いんじゃねって言われる
真とは1年間付き合った。
振られたのは私。
遠距離恋愛、だった。
真はサッカーで推薦を貰って県外の学校へ進学した。
練習で忙しくてLINEだって1ヶ月しなかったこともあったし、これじゃあ付き合ってるって言えないってわかってた。
それに多分、サッカーをやっていくうえで彼女とゆー存在は真には必要なかったんだとと思う。