オレ様探偵とキケンな調査
それはまるで。
“自分達の幸せは別に見つけられたから、あなたはもういらないの”
そう言われているようで。
もちろん、玲奈にそんなつもりがないのは、わかってる。
でも、今度こそ、玲奈と亨がオレの手の届かない所へ行ってしまうんだ、と。
どうしようもない焦燥感にかられた。
「オレ、今日で最後にするな」
「…晃?」
「玲奈」
「なぁに?」
「亨を頼む」
「うん…。わかった…」
「亨、元気でな」
「うん。オジサン、ばいばい」
「さようなら」
亨の頭に手をやり、小さなその手を握って、いつものように金の入った茶封筒を差し出した。
「もう、養育費は…」
「結婚の祝儀だ。少しだけどな」
「晃。今まで本当にありがとう」
「オレのことは忘れろ」
それだけ言って2人の元を去り、下手な尾行でオレを追ってきた椿を屋上へと連れ出した。
“自分達の幸せは別に見つけられたから、あなたはもういらないの”
そう言われているようで。
もちろん、玲奈にそんなつもりがないのは、わかってる。
でも、今度こそ、玲奈と亨がオレの手の届かない所へ行ってしまうんだ、と。
どうしようもない焦燥感にかられた。
「オレ、今日で最後にするな」
「…晃?」
「玲奈」
「なぁに?」
「亨を頼む」
「うん…。わかった…」
「亨、元気でな」
「うん。オジサン、ばいばい」
「さようなら」
亨の頭に手をやり、小さなその手を握って、いつものように金の入った茶封筒を差し出した。
「もう、養育費は…」
「結婚の祝儀だ。少しだけどな」
「晃。今まで本当にありがとう」
「オレのことは忘れろ」
それだけ言って2人の元を去り、下手な尾行でオレを追ってきた椿を屋上へと連れ出した。