オレ様探偵とキケンな調査
「思ったより、腫れひいてないね?」


「猫ってすごいんだ…」


「薬、ちゃんと飲んでる?」


「…あ」


「忘れちゃダメだよ。今、持ってきてあげる」


颯太くんは部屋を出て行き、戻って来た手には軟膏、お水の入ったコップと錠剤が二粒。


「コレ…?」


「抗生剤と炎症止め。飲んで?」


「うん、ありがとう」


二粒の薬を水で流し込むと、颯太くんはあたしの腕の傷口に軟膏を塗り、またきれいに包帯を巻いてくれた。
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