オレ様探偵とキケンな調査
「上手なんだね?」
「一応、外科医を志す者としては、ガキといえども、このぐらいできなきゃね」
「それより、今日、先生は?」
「母さん連れて、北海道の学会。帰って来るのは明後日で、それまでボクはコンビニ通い」
「そっか」
「もう服着ていいよ」
「うん」
ブラウスに袖を通してボタンを1つずつ止めていくと、颯太くんの指がツ、と伸びた。
「これ、あのオッサンのキスマーク?」
「あ…えっと…」
「そーゆーコト、してるんだ?」
「でも…」
「ん?」
「好きとかそういうこと、言ってもらったこと、ないの…」
「寂しい?」
「うん…」
向かいに座った颯太くんが姿勢を変えて、あたしの隣に座る。
指で、手の平でそのキスマークを触って、颯太くんは同じ場所に唇を寄せた。
「…んっ…」
「もう1コ、キスマーク。これはボクの“好き”の印」
…やられた。
こういうのを“好き”じゃなくて“隙”って言うんだ…。
「一応、外科医を志す者としては、ガキといえども、このぐらいできなきゃね」
「それより、今日、先生は?」
「母さん連れて、北海道の学会。帰って来るのは明後日で、それまでボクはコンビニ通い」
「そっか」
「もう服着ていいよ」
「うん」
ブラウスに袖を通してボタンを1つずつ止めていくと、颯太くんの指がツ、と伸びた。
「これ、あのオッサンのキスマーク?」
「あ…えっと…」
「そーゆーコト、してるんだ?」
「でも…」
「ん?」
「好きとかそういうこと、言ってもらったこと、ないの…」
「寂しい?」
「うん…」
向かいに座った颯太くんが姿勢を変えて、あたしの隣に座る。
指で、手の平でそのキスマークを触って、颯太くんは同じ場所に唇を寄せた。
「…んっ…」
「もう1コ、キスマーク。これはボクの“好き”の印」
…やられた。
こういうのを“好き”じゃなくて“隙”って言うんだ…。