オレ様探偵とキケンな調査
「椿さん、そんな声出すんだね?」


「あ、あたし…帰らなきゃ…」


慌ててあと3つのボタンを止めようとするのに、視界がボヤけて手がまごつく。


「手伝おうか?」


颯太くんの手があたしの胸を這う。


「ア…。颯太くん…イヤラシイことしない、って…」


「言ったよ?治療中は、ね」


あれ…。


なんか視界がかすんで…瞼が重い…。


「椿さん、眠い?」


「うん…。なんか急に…」


「ジプレキサザイディスとロヒプノール」


「…え…?」


「さっき飲んだ薬。睡眠薬だよ」


「颯太…くん…?」


なんとか意識を保とうとはするものの、体がものすごくだるい。


颯太くんはあたしの体を持ち上げ、きれいに整えられたベッドの上に降ろした。
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