オレ様探偵とキケンな調査
「なんかスゲー、テンション上がる」


「食べ盛りの颯太くんにはちょっと足りないかもだけど。どうぞ」


湯呑みをみんなの前に揃えて、


「「「「いただきます」」」」


いつもに増して賑やか?というかうるさいのは、帯金さんと颯太くんのバトルのせい。


「椿、きんぴら、もうちょっと味濃くしろよ」


「椿さん、きんぴらごぼう、このぐらいですごくおいしいよ。オッサン、年なんだから塩分控えたら?血圧上がりますよ」


「テメーのせいだよ、血圧上がってんのはっ」


「もうっ!仲良く食べてくださいっ」


「唐揚げはウマイ」


「へぇー、人参のグラッセなんて、オシャレだね?」


「オマエは食うなっ」


「ふふーん。もう完食です」


「颯太くん、ご飯足りないでしょ?あたしの分、分けたげる」


「ラッキー♪」


「椿、夜お仕置き」


「残念でした。夜通しボクのラブコールです」


「はっ?椿、坊主にケー番教えたのかっ?」


「椿さんが家で寝てる間にスマホ借りちゃったもんねー」


「油断も隙もねぇエロガキ」


ごちそうさまの頃には、あたしも小松さんもグッタリ。


お弁当食べただけなのに、フルマラソンぐらいの体力を消耗した。
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