オレ様探偵とキケンな調査
「ねぇ、このまま椿さん家、行かない?」


「あたしん家…?」


「ボクん家じゃイヤでしょ?また薬飲ませちゃうよ?」


「く、薬はヤッ!」


「じゃ、椿さん家」


「うん…」


なんか上手く誘導されてる気がする…。


それでも頷かずにはいられない気持ちにさせてしまう颯太くんこそ、魔性の高校生だ…。


「へぇ…。すごいマンションだね?」


「うん。離婚してすぐ売りたかったんだけど、他に行くアテもないし」


「と、いうことは、オッサンのプロポーズもまだなんだ?」


「バツつけて実家に帰れないだけだもんっ」


「ふぅーん…」
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