オレ様探偵とキケンな調査
───カチャ


鍵を開けて颯太くんに入ってもらい、そのまま鍵はかけず、キッチンでコーヒーの準備。


「ねぇ」


「ん?なぁに?」


「ベッドって、元旦那のまま?」


「フフッ…、まさか。他は手をつけられなかったけど、ベッドだけは替えました」


「じゃ、あのオッサンと寝た?」


「帯金さんとは…まだ…って。なんでそんなこと聞くのっ」


「今からボクと寝るから」


「ね、寝ないしっ」


───ザラッ


あまりの動揺にコーヒー豆が床に散らばった。


かがもうとしたあたしの体を、颯太くんがすくう。


「お、降ろしてっ」


「ボクってチャレンジャーだから」


───ドサッ


ベッドに降ろされてめくれたスカートを直そうとするあたしの手を、颯太くんが止める。
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