オレ様探偵とキケンな調査
「昨日、夕方ここを出てから明美のアパート付近で張ってると、案の定、ヤツが戻って来た。チャイムを鳴らしても反応がないことに腹が立ったのかドアを蹴飛ばし、そのままパチンコへ。金がなかったのか、数分で出てきて自宅とおぼしきアパートへ帰るが、ヤミ金のチンピラにつかまって“1週間以内には金を用意する”なんてその場しのぎの苦し紛れで、その日は終わり。
今朝は金融機関を転々とするも、金の工面には至らず、仕事もせず自宅アパートへ戻った。それから動きはない」
帯金さんは写真とともに昨日からの調査報告を淡々と話すと、タバコの煙を大きく吐いた。
「やっぱ…ギャンブルか…」
「結婚当初もそうだったの?」
「ウチら、デキ婚でさ。最初はウチの妊娠喜んでくれて、おとなしく土建関係の仕事もしてたし、つわりで動けないウチのかわりに家事を手伝ったりしてくれてたんだ。だけど…流産の危険がある、って言われて入院してる間に、アイツ、変わったんだ。金で女遊び、パチンコ、競艇、あっという間に借金まみれでさ。ウチは大きくなったお腹抱えて、逃げるようにアイツから去った…」
今朝は金融機関を転々とするも、金の工面には至らず、仕事もせず自宅アパートへ戻った。それから動きはない」
帯金さんは写真とともに昨日からの調査報告を淡々と話すと、タバコの煙を大きく吐いた。
「やっぱ…ギャンブルか…」
「結婚当初もそうだったの?」
「ウチら、デキ婚でさ。最初はウチの妊娠喜んでくれて、おとなしく土建関係の仕事もしてたし、つわりで動けないウチのかわりに家事を手伝ったりしてくれてたんだ。だけど…流産の危険がある、って言われて入院してる間に、アイツ、変わったんだ。金で女遊び、パチンコ、競艇、あっという間に借金まみれでさ。ウチは大きくなったお腹抱えて、逃げるようにアイツから去った…」